「建築映像祭」建築と映像の融合を楽しむ上映会&トークイベント|神戸モダン建築祭連携企画

ABOUT

建築は、街の中だけでなく映像作品の中でも大きな存在感を放ちます。
映画やドラマ、さらにはプロモーションビデオやミュージックビデオに至るまで、映像作品の中で建築が重要な役割を担い、視聴者に強い印象を残すことは少なくありません。

そんな「建築」が主役以上の存在感を放つ多様な映像作品を集めた上映会、「スクリーンの中の建築祭」を神戸モダン建築祭の連携企画として神戸で開催いたします。 建築映画の上映会と建築映像祭の2部構成でお届け。建築映像祭では実際の制作関係者が登壇し、作品の中の建築への想いを語るトークセッションを実施します。
映像制作に込められた“建築愛”をみなさんと一緒にわいわいと楽しめる場とし、建築に対する新たな視点や感動を分かち合えるイベントにしたいと考えています。
ぜひお越しください。

OUTLINE

開催日時
  • 開場
  • 建築映画上映会「もしも建物が話せたら」
  • 建築映像祭
  • 終了
会場

六甲アイランド内「アミュスタ! KOBE」シアター2

住所:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1 9F 神戸ファッションプラザ ROKKO i PARK
(六甲ライナー「アイランドセンター」駅すぐ)

入場料 1,800円(大人・子ども 同額)
チケット販売はこちら

PROGRAM

12:00〜14:45

建築映画上映会「もしも建物が話せたら」

日本では2016年に公開されたオムニバス・ドキュメンタリー映画。もし建物が話せたら、私たちにどのような言葉を語りかけるのでしょうか。また、建物は文化を反映し、社会を映し出す鏡でもあります。ひと昔前、欧米では教会を見ればその街の文化も人々の暮らしも見える、と言われました。
現代において、街を象徴する建物とはどんなものでしょうか。世界の名監督6人がそれぞれの街で人々と思い出を共有する、文化的建物のストーリーを描き出した作品です。

【制作総指揮】ヴィム・ヴェンダース 【配給】アップリンク

15:00〜18:00

建築映像祭

「建築」をテーマに、多彩な映像作品を上映(長尺のものは10分程度に再編集)。上映後には、各作品に携わった監督やプロデューサーなど制作関係者を招いてそれぞれトークセッション(15分程度を想定)を行います。
制作の背景や建物へのこだわり、作品に込めた想いを語っていただき、建築が映像に与える深い魅力に迫ります。皆さまと共に「建築」と映像の世界を楽しむ特別な時間をお届けします。

建築映像祭・ピックアップ作品

Past

「歴史街道 〜ロマンへの扉〜」
(1994年放送、神戸が舞台のエピソード5本)<朝日放送>

ABC朝日放送で1994年から放映が始まったミニ番組。2009年までの長期間、平日の夜ニュースステーションの直前に放送されていたこともあって、道上洋三さんのナレーションとともに記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
1994年7月に神戸をテーマにしたエピソードが放映されました。そこには、阪神淡路大震災直前の神戸の街の様子がしっかりと記録されていたのです。
来年2025年は震災から30年。番組立ち上げ時のプロデューサーをお迎えし、神戸の街の思い出も含めてお話を伺います。

ゲスト
小関道幸(元朝日放送 番組プロデューサー)

「She’s Rain」(1993年製作、神戸の街を舞台にした映画)<シーズレイン製作委員会>

震災前の神戸の街を舞台に、若者の日常や恋愛を描いた鮮烈な青春映画。
平中悠一による長編小説(17歳で執筆したデビュー作)で、第21回(1984年度)文藝賞佳作を受賞した。1993年に小松千春、染谷俊主演で映画化。
白羽監督自身の出身地でもある神戸エリアが物語の舞台として描かれており、この作品からも神戸の街の歴史を感じることができると思います。

ゲスト
白羽弥仁(監督)
Modern

「名建築で昼食を 大阪編」(2022年放送、建築×グルメの異色ドラマ)
<テレビ大阪(制作)・松竹撮影所(制作)・横幕智裕(脚本)>

甲斐みのり氏の著書「歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ」を原案とし、テレビ大阪と松竹撮影所の共同制作により2020年に連続ドラマ化。主演は池田エライザと田口トモロヲ。東京近郊の「乙女建築」をテーマにしたシリーズでしたが、2022年に「大阪編」として続編が放送されました。その第5話の舞台が「神戸女学院」。W.M.ヴォーリズの最高傑作と名高い校舎群は、今年の神戸モダン建築祭でもクラウドファウンディングのスペシャルツアーとしても設定されました。

ゲスト
清水啓太郎(企画・シリーズ構成)、吉見拓真(監督)

「M八七」 (2022年公開、米津玄師のミュージックビデオ)<ソニー・ミュージックレーベルズ>

少し毛色を変えて、ミュージックビデオから。
ミュージックビデオの演出は、音楽の持つ世界観をビジュアルで表現するという、かなり高度な技術とアイディアが求められる世界です。
「M八七」は庵野秀明企画・脚本の映画「シン・ウルトラマン」のテーマソングとして発表されました。映画のタイアップ音楽には、映画のシーンが使われることもよくあるのですが、このミュージックビデオは、都会の風景が作品のイメージの中に表現されています。
空間と音楽、この関係に迫ってみたいと思います。

ゲスト
調整中
Abandoned

「Haikyo Cinema」<ぁぉ、47>

「もしも私が鳥だったら」 <Takatan>

この建築映像祭のきっかけとなったのが、JWTFFが主催する日本国際観光映像祭。2023年度、ぁぉ氏、47氏の「廃墟景観シンポジウム予告映像」が観光ドキュメンタリー部門の最優秀建築ドキュメンタリー賞を、2024年度、Takatan氏の「若松鉱山紹介Movie」がDocumentary部門の優秀賞を受賞と、高い評価を受けた2組の映像作家による廃墟景観をテーマにした新作映像を上映します。
ヘリテージツーリズムを推奨するNPO法人J‐heritageの前畑洋平総理事にも参加いただき、廃墟景観の持つ被写体としての美しさ、映像表現の可能性についても深く切り込んでみたいと思います。

ゲスト
ぁぉ、47、Takatan、前畑洋平(NPO法人J-heritage代表)
コメンテーター
笠原一人 (神戸モダン建築祭実行委員)

1970年神戸市生まれ。京都工芸繊維大学准教授。専攻は近代建築史、建築保存再生論。京都モダン建築祭実行委員長。リビングヘリテージデザイン(旧住宅遺産トラスト関西)理事。著書に『ダッチ・リノベーション』『村野藤吾のリノベーション』『建築家 浦辺鎮太郎の仕事』『建築と都市の保存再生デザイン』『村野藤吾の建築』『関西のモダニズム建築』ほか。
映像に描かれた建築を建築のプロの目線から解説いただきます。

コメンテーター
松下麻理 (神戸モダン建築祭実行委員)

神戸観光局、神戸フィルムオフィス担当部長として数々の映画・ドラマの撮影を誘致。「どこを切り取っても絵になる街、神戸」を映像を通じて発信している。
神戸市のシビックプライドメッセージ「BE KOBE」プロジェクトを推進してきた。
映像に描きたくなる神戸の街の魅力をさらに掘り出していただきます。

ACCESS

会場

六甲アイランド内「アミュスタ! KOBE」シアター2

住所:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1 9F 神戸ファッションプラザ ROKKO i PARK

六甲ライナー
「アイランドセンター」駅すぐ。

JR住吉駅から六甲ライナーに乗り換えて約10分
阪神魚崎駅から六甲ライナーに乗り換えて約6分

三ノ宮方面から
JR三ノ宮駅からJR住吉駅まで約9分
阪神神戸三宮駅から阪神魚崎駅まで約8分
大阪方面から
JR大阪駅からJR住吉駅まで約20分
阪神大阪梅田駅から阪神魚崎駅まで約22分

入場料:1,800円(大人・子ども 同額)

チケット販売はこちら
神戸モダン建築祭について
神戸市内に残る数々のモダン建築をテーマに昨年(2023年)から開催されている「神戸モダン建築祭」。普段目にすることのできない、貴重な建築物に直接触れる機会として、街の文化や歴史に親しみを持っていただき、神戸への愛着をさらに育んでいただくことを目的としています。
2024年の開催は11月22日から24日を中心に行われ、ガイドツアーなども含め、多くの方にモダン建築を楽しんでいただけました。本当にありがとうございました。